レーシックはまだまだ確立されてから日の浅いものブログ:21年04月08日
名古屋から子どもを連れ、
上野動物園に行った時のこと…
帰り道、名古屋に向かう新幹線の中で、
疲れきった俺たち家族はバラバラに席に着き、
グッタリ座っていた。
その日はちょうどゴールデンウイーク真っ只中。
新幹線自由席も混んでいた。
新横浜に到着するとさらに車内は混み合い、
何人かの立ち客で車内はいっぱいになった。
ひかりなので次の名古屋までは2時間近くある。
立っている人には辛い時間だ。
そんな中、立っている乗客に、
一人のおばあちゃんがいることを発見した。
年齢は70〜80歳くらい。
気にはなっていたが俺の席からは遠く、
すぐに声がかけられない位置。
近くの人が誰か替わってあげたらいいのに…
と他人ごとのように思いつつ、
そのまま俺も座っていた。
すると俺の家内が大きな声で、
「おばあさん、この席よかったらどうぞ」
と言って、遠くから声をかけた。
おばあさんは家内にお礼を言い、席についた。
やがて名古屋に到着。
俺たち家族はそこで降りたわけだが、
そこで俺は家内に聞いた。
「あんな離れた場所からよく声をかけて、席を替わってあげられたね。
俺も気づいていたけど、少し恥ずかしかったのと、
近くのだれかが替わってあげればいいのにと思うだけで、
なにもできなかったよ。恥ずかしくなかった?」
それを聞いた家内は
「あなたはあのおばあちゃんが、
自分のおかあさんだったらどうしていた?
近くじゃなかったから声もかけず、席も替わらなかった?」
そして、
「きっとどこかで、
あなたのパパやお母さんも
同じように誰かに助けられているのよ」
と言った。
俺は目からウロコが落ちたと同時に、
自分のふがいなさに情けなくなった。